No.a3fhb511

作成 2006.1

 

ラビ・M・トケイヤーが語る
「日本・ユダヤ封印の近現代史」

〜 『ユダヤ製国家日本』の紹介 〜

 

 

●ユダヤ思想、教育論、日本人論などに関する多数の著作があるラビ・マーヴィン・トケイヤー(ニューヨーク在住のユダヤ人)が、面白い本を出した。

本のタイトルは『ユダヤ製国家日本 ─ 日本・ユダヤ封印の近現代史』(徳間書店)である。

 

 
ラビ・マーヴィン・トケイヤー

1936年にハンガリー系ユダヤ人の家庭に
生まれる。1962年にユダヤ神学校でラビの資格
を取得。1967年に東京広尾の「日本ユダヤ教団」の
初代ラビに就任。1976年まで日本に滞在し、ユダヤ人と
日本人の比較文化論を発表。早稲田大学で古代ヘブライ
文化を教えたこともある。アメリカに帰国後、ユダヤ人
学校の校長を歴任。現在ニューヨーク在住。

 

●この本の訳者である加瀬英明氏(日本文化協会会長)は、「訳者あとがき」の中で次のように述べている。

参考までに紹介しておきたい。


「ユダヤ人も、イスラエル人も、ごく一部の優れた日本研究者を除いて、大多数の者が日本について基本的な知識すら欠いている。だが、まったく同じことが、日本人についてもいえよう。

ほとんどの日本人はユダヤとか、ユダヤ人というと、無知であるに近い。なかには、キリスト教徒が歪めたユダヤ人像によって影響されて、ユダヤ人に対して不条理な偏見を持っている者も、少なくない。

それにもかかわらず、日本とユダヤ人の間には、驚くような共通点が多くある。」


「私はかねてから、日本民族とユダヤ民族が遠く離れて発祥し、まったく異なった歴史をもってきたのにもかかわらず、よく似ている面があると思ってきた。そして、日本が明治に開国してから、多くのユダヤ人が新しい日本の国造りに、貢献した。

日本が先の大戦に敗れると、また多くのユダヤ人が占領軍総司令部(GHQ)に参加して、もう一度、日本の国造りに当たった。


「ラビ・M・トケイヤーは日本でラビとして働いていた頃から、日本民族とユダヤ民族の関わり合いについて精力的に資料を集め、研究に取り組んできた。ラビは、日本のよき理解者であり、解説者である。ラビ・M・トケイヤーも両民族がきわめてよく似ていることに、目を見張っている。

ラビ・M・トケイヤーはかねてから、日本民族とユダヤ民族が、どのように関わってきたのか、また、どうしてこのようによく似ているのか、というテーマを取り上げる本を書きたいと、願ってきた。本書がようやく刊行されたが、ひろく読まれることを期待したい。」


「ユダヤ民族と日本民族の間に、1つ大きな違いがあるとすれば、ユダヤ民族はその長い歴史において、何回も敗北を味わってきたというのに、自らの歴史に誇りをいささかも失うことなく、かえって敗北を忘れないように、進んで記憶することに努めてきたことである。ユダヤ人は頭(こうべ)を垂れることなく、生きてきた。

ラビ・M・トケイヤーが本書のなかでも指摘しているように、それに対して日本民族は先の大戦に敗れたという、たった1回の敗北によって、自国の歴史について誇りを失ってしまった。」

 

 


 

参考までに、この本の
「目次」
を下に紹介しておきたい。

この「目次」を見れば、どのようなことが
書いてあるかが大雑把に分かると思う。

興味のある方は一読されるとよいでしょう。

 

 

 

■■目次


■第1章:ユダヤ人の第一級の恩人は、A級戦犯の東條英機!

◆ユダヤと日本はなぜこんなにも似ているのか?
◆神道も、ユダヤ教も、民族に固有な信仰
◆『ゴールデン・ブック』に刻まれた二人の日本人の名前
◆嘆きの壁 / ユダヤ民族基金
◆1800年の祈り ─ イスラエル再建国のために
◆ジェネラル・ヒグチの名はユダヤでは超有名
◆『ゴールデン・ブック』の由来 / 樋口と安江の名が刻まれた理由
◆大多数の日本人はナチスを嫌っていた / 西洋諸国ではなく日本がユダヤ難民に扉を開いてくれた / ドイツの抗議を一蹴した東條
◆明治時代の日本も、西洋人によるおぞましい人種差別の対象
◆東條の名が『ゴールデン・ブック』に載らなかった理由
◆鍵を握るカウフマンを訪ねる
◆4608人のユダヤ難民――神戸までの苦難の旅


■第2章:全世界がユダヤ人を見捨てていた時、救いの手を差しのべてくれたのは日本人だけだった

◆日本に逃れて来たユダヤ人難民の姿は、まさに「屋根の上のバイオリン弾き」
◆ジュウコム・コーベ / 神道の神社におまいりしたユダヤ人
◆あのころの日本で、ユダヤ人は一人として、不当な差別を受けなかった
◆ドイツ大使館が困惑した日本の外相東郷のユダヤ人夫人
◆アメリカでの「ユダヤ人お断り」の標示
◆笑いの民族・本の民族としてのユダヤ人
◆徳川時代でも日本社会は驚くほど平等だった
◆人種平等の理想社会へ――日本人とユダヤ人の孤独な戦い
◆アメリカの黒人差別がやんだのは日本がアジアを解放したため
◆日本は人種平等の原則に基づいてユダヤ人を応援し続けてくれた!
◆クリスタルナハト=水晶の夜のこと / 杉原千畝にまつわる経緯
◆日本のシンドラーの美談を仕立てた人々
◆なぜ杉原だけなのか? 東條、樋口、安江も同じではないか?
◆シンドラーの行為は懐を肥やすためのもの!
◆今日の日本国家は記憶を失って漂っている


■第3章:日露戦争を勝たせてくれたユダヤ人シフと明治天皇との知られざる交流

◆日本の運命を決定した日露戦争とユダヤ人
◆ヤコブ・シフの果たした役割 / 国家を賭けた海外での戦費調達
◆途方に暮れる高橋是清に手を差しのべた銀行家
◆シフは日本の国債500万ポンドを引き受けた
◆東郷艦隊と日本軍の武器は大半が“ユダヤ製”だった
◆ユダヤ人も狂喜した日露戦争勝利 / ロシアのポグロム(ユダヤ人虐殺)
◆ヤコブ・シフの孫から提供を受けた「訪日日記」 / 明治天皇とシフとの会話
◆シフの日記に名がある日本人たち / 過ぎ越しの祭
◆日本人にとって忘れてはならない歴史「日露戦争」の今
◆シフは日本をロシアを罰する「神の杖」と考えた
◆シフとホリエモンとリーマン・ブラザース社


■第4章:シェル石油創業者は、横浜のユダヤ人マーカス・サミュエル

◆あのシェル石油が日本で誕生した歴史は知られていない
◆5ポンド(5万円)をたずさえ身寄りもいない横浜へ来たサミュエル少年
◆海岸で拾った貝殻を元手に商売を始める / サミュエル商会の誕生
◆ロックフェラーのスタンダード石油に対する挑戦
◆ユダヤ人と日本人は頭脳だけが頼り
◆小さなドラム缶を巨大なドラム缶(タンカー)に変える発想だった
◆日清戦争では軍需物資も供給して日本を援ける
◆インドネシアで油井を掘り当て「ヨーロッパのロックフェラー」に!
◆貝殻のマークを永遠に / ユダヤ人として5人目のロンドン市長になる
◆就任のパレードに日本人の英国公使を同乗させる
◆日本人は約束を守るが、中国人は変節を繰り返す
◆ユダヤ人ビジネスマンの立志伝中の人物となったサミュエル
◆日本のような国は、アジアに他になかった


■第5章:種子島に鉄砲を伝えたのは、マラノだったユダヤ人ピントである!

◆日本に鉄砲を伝えたのはユダヤ人! / ピントの手記
◆ゲットーとユダヤ人
◆ポルトガル・スペイン人に混じって来日していたユダヤ人
◆イエスの母マリアもユダヤ人――キリスト教徒がユダヤ人を呪う不条理
◆「マラノ」は改宗を偽装したユダヤ人
◆改宗しても差別から逃れられなかった…… / アジアに逃れたマラノ
◆マニラでマラノたちが処刑された異端裁判の古記録を調査する
◆ピントはポルトガルのマラノだった
◆捕虜、囚人、奴隷となってアジアをさまよったピント
◆『東方遍歴記』に記されたピントの種子島訪問のようす
◆火縄銃をはじめて見た日本人の島主ナウトキンのようす
◆島民は火縄銃を手本に、同じ銃を600挺以上も製造した
◆ナウトキンは直時のことか?
◆ピントは手記の中、キリスト教徒の粗暴と偽善を痛烈に批判!
◆中国人少年に仮託したピントの声
◆キリスト教徒は、殺人と強盗を働く前に神を称えて祈る
◆ザビエルの助手アンジロウを救ったのはピントだった!


■第6章:白人・キリスト教徒の世界で「日本人とユダヤ人」だけが例外的に成功できた理由

◆近代で白人・キリスト教徒と並ぶ力を得たのは、ユダヤ人と日本人だけ
◆ユダヤ人と日本人の共通点
◆主殺しの民族――ゲットーのユダヤ人
◆ユダヤ人と日本人ほど識字率が高い民族はいない
◆開国時、日本人はユダヤ人に次いで識字率が高かった
◆「ゴイ」と「ガイジン」、「神道」と「ユダヤ教」
◆ユダヤ教も神道も偶像を拝まない
◆清さを尊ぶ点も同じ / 精神性の高さも同じ / 共同体のリーダーたるラビの高い地位とノーベル賞 / ユダヤ人の所得の高さ / 日本人の徳の高さ
◆日本人の和と公
◆姓を持ってなかった点も同じ / ユダヤ人に与えられた侮蔑的な姓
◆差別を避けるために名前を変えるユダヤ人
◆徳川の平和と善政は世界に類のないもの
◆徳川期が、日本を唯一の一流の、非白人国家に押し上げた


■第7章:ユダヤ製国家「日本」!

◆お傭(やと)い外国人として、日本の国づくりに参画したユダヤ人
◆“明治憲法の父”アルベルト・モッセ
◆満州国は、中国大陸にはじめて出現した近代的な法治国家
◆モッセの親族は、日本政府によってホロコーストをまぬがれていた
◆医師ハインリッヒ・ビュルガー
◆ユダヤ教を頭から否定して独立したいキリスト教 / ジャパン・バッシング
◆“歴史学の父”ルドウィヒ・リース / 横浜のユダヤ人墓地
◆ユダヤ人の日本外交官だったアレクサンダー・マークス
◆日本製品の輸入代理業者の、半分以上がユダヤ人
◆千代田区三番町に一千坪の邸宅をもっていたアイゼンバーグ
◆ベンジャミン・フィッショフはソニーを手助けし、世界へ羽搏かせた
◆ニコンを助けたジョセフ・エーレンライヒ


■第8章:新生ユダヤ国家「イスラエル」は日本製!

◆“建国の志士”ヨセフ・トランペルドールと日本
◆トランペルドールは、ユダヤ人の地位向上のため、ロシア軍に志願した
◆負傷後、またも最前線に戻ったトランペルドール
◆ロシア兵捕虜として、大阪・浜寺へ
◆収容所の中のトランペルドール / エレツ・イスラエルの夢
◆過ぎ越しの祭のとき、マナの粉と竈(かまど)を取り寄せてくれた日本人所長
◆日本語を操ったトランペルドール / イスラエル建国は、日本が手本だった
◆帝政ロシアに戻ったトランペルドール
◆エレツ・イスラエル(パレスチナ)の大地を踏みしめる
◆ユダヤ軍団「シオン騾馬(らば)部隊」を結成!
◆アラブの武装集団によって、命を落とす!
◆浜寺の日本兵士に教わった言葉を最期に……
◆真のシオニストに流れる日本人の魂 / ともに尚武の民
◆マサダの丘
◆柔道、空手、合気道――イスラエルに花咲く日本の武道


■第9章:日本国憲法作成の7日間に参加したユダヤ人

◆“巨大な実験室”だった占領下の日本
◆何か悪いことが起こると、それはユダヤ人のせいにされた
◆「ニアー・チャーチ」「クリスチャンズ・オンリー」はユダヤ人お断り
◆医科大学、コロンビア大学はユダヤ人お断りだった
◆反ユダヤ主義の代弁者コグリン神父とシオンの議定書
◆死んだユダヤ人だけがよいユダヤ人?
◆反ユダヤ主義者だったハリー・トルーマン大統領
◆マッカーサーもはげしい人種差別者
◆GHQのケーディス / 農地改革の指揮をとったウォルフ・ラジンスキー
◆法律の改定を受け持ったアルフレッド・オプラー
◆労働法の生みの親セオドア・コーエン
◆“世論調査の父”ハーバート・パッシン
◆ベアテ・シロタ / その時、アメリカは民主国家だったのだろうか
◆日本が戦った結果、アジア・アフリカが解放されたのは歴史の事実

 

 



 

★関連リンク

『ユダヤ製国家日本 ─ 日本・ユダヤ封印の近現代史』(徳間書店)

 


 


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