No.a4fha303

作成 1998.1

 

当時の西欧ユダヤ人たちによる
ハザール報告

 

 

■■スペインで最も偉大なユダヤ詩人ユダ・ハレヴィ


ユダ・ハレヴィは、スペインで最も偉大なユダヤ詩人といわれている。彼は聖地エルサレムへの巡礼途中で死んだ。その1年前(1140年)に書かれた『ハザール人(ハ・クザリ)』は哲学的な小冊子で、中世のユダヤ人には大変人気があった。ハレヴィはこの本の中で、次のように書いている。

「……歴史の終わりには全ての人民はユダヤ教に改宗するだろう。ハザール人の改宗はその最終的な出来事の象徴であり、しるしである。」

 

■■ヤコブ・ベン・ルーベンとユダヤ人作家ヤペテ・イブン・アリ


11世紀のユダヤ人、ヤコブ・ベン・ルーベンは、ハザール人について「離散(ディアスポラ)のくびきを負わぬ唯一の民で、異邦人に献納しない偉大な戦士達」と述べている。

一方、彼の同時代のユダヤ人作家ヤペテ・イブン・アリは、ハザール人について「ヘブライ種族に属していないのにユダヤ人となったハザール人」と表現している。

 

■■有名なユダヤ人旅行家トゥデラのベンヤミンとイブラハム・ベン・ダウド


西欧ユダヤ人でボルガ川までの恐ろしい旅をする者はほとんどいなかったが、文明社会の主要な所でハザール・ユダヤ人と出会った場合の記録は残っている。

12世紀の有名な旅行家、トゥデラのベンヤミンはコンスタンチノープルとアレクサンドリアでハザールの貴族を訪問した。ユダ・ハレヴィと同時代のイブラハム・ベン・ダウドは、トレドで「彼ら(ハザール人)の子孫の数人、賢者の弟子」に会ったと報告している。

 

■■ドイツの有名なユダヤ人旅行家ラビ・ペタチア


ドイツの有名なユダヤ人旅行家ラビ・ペタチアは、1170年から1185年の間に、東欧と西アジアを歴訪し、『世界をまわる旅』を出版。

彼は旅の途中、ハザール王国の中心部を8日間かけて横切ったが、ハザール人のユダヤ教の内容を知って、ショックと怒りを感じたという。なぜならば、ドイツの正統なラビ(ユダヤ教指導者)であった彼にとって、ハザール人のユダヤ教の教えは、いかにも原始的で嫌悪すべき異端の教えでしかなかったからだという。

また、彼はバクダッドにいた時、ハザール王国からの使節を見かけたと述べている。使節は、彼らの国の子供にユダヤ教を教えるために必要なユダヤ人学者を、メソポタミアや遥かエジプトからでも捜してこようとしていたという。

 

 

 


▲このページのTOPへ





 HOMEに戻るINDEXに戻る

Copyright (C) THE HEXAGON. All Rights Reserved.