No.cxf100

作成 2003.7

 

魔訶不思議な世界観を持つ

 

不思議系ユダヤ人の紹介

 

●いわゆる“トンデモ系”とか“不思議系”と呼ばれる異色の有名人・学者の中には、ユダヤ人が多く存在している(笑)


●例えば、“超能力者”として活躍し、世界的な「超能力ブーム」を巻き起こしたユリ・ゲラーは、イスラエル生まれのユダヤ人である(現在はイギリスに住んでいる)。父はイツハク・ゲラー、母はマンジー・フロイト。精神分析学の祖ジークムント・フロイト(オーストリア系ユダヤ人)の親類である。

※ 最近、ユリ・ゲラーは「私にとって、日本は一番好きな国です」と
公言しているようだが、多分、日本人向けの軽いリップサービスだろう。
この人の“超能力”は限りなく怪しいし、この人は数年前に任天堂相手に馬鹿
げた訴訟を起こしたこともあるから、正直、信用できる人物ではない。
この人の言うことは真に受けないほうがいいと思う(^^;

 


(左)イスラエル生まれのユダヤ人ユリ・ゲラー
(右)彼の著書『わが超能力』(講談社)

※ 自称“超能力者”としてテレビに多数出演し、
世界的な「超能力ブーム」を巻き起こした

 

●フロイトの弟子で、謎の宇宙生命エネルギー=「オルゴン・エネルギー」の研究をしたことで有名なウィルヘルム・ライヒ博士もユダヤ人(オーストリア生まれ)である。

彼は厳格で権威主義的なユダヤ人の父によって育てられた科学者で、1939年にアメリカに亡命し、メイン州に自分の研究所を設立。「オルゴン・エネルギー」を利用して病気を治療する“オルゴン療法”の研究に没頭した。(しかし1957年にアメリカの刑務所で不遇のうちにその生涯を閉じた)。

 


(左)ウィルヘルム・ライヒ博士。フロイトの最も有能な弟子の一人だった。
(中)彼の著書『性の革命』(角川書店)。彼はマルクス主義と精神分析を総合して
「性の全面解放」を訴えた。性的エネルギーの解放を阻害する道徳・制度などが性障害や
神経症の原因であり、抑圧を解いて性を解放することが「社会革命」の根本と説いた。
(右)彼が開発した「クラウドバスター(雲退治機)」。“宇宙生命エネルギー”を
利用することで、天候を操作したり、“UFO”を撃退できるという…。

 

●同じくフロイト派直系の精神分析学者であるイマヌエル・ヴェリコフスキー博士もユダヤ人(ロシア生まれで、1930年にアメリカに移住)である。(彼はイスラエルで「ヘブライ大学」創設に関わり、精神科医として尊敬されていた)。

1950年に、ヴェリコフスキー博士はアメリカで『衝突する宇宙』と題する本を出版し、「金星は木星の大爆発によって誕生した」という破天荒な宇宙論を提唱したことで有名である。(彼は1979年に亡くなったが、彼の「ヴェリコフスキー宇宙論」は現在でも物議を呼んでいる)。

※ ちなみに、かの有名なアインシュタイン博士は当初はこの本を批判しておきながら晩年は秘かに読んで関心を示し、博士が死亡した時には机の上にこの本が置いてあったと言われている。

 


(左)イマヌエル・ヴェリコフスキー博士
(右)彼の著書『衝突する宇宙』(法政大学出版局)

※ 太陽系の惑星と地球に関する大胆な仮説を
唱えて、世界的な反響を巻き起こした

 

●奇想天外な宇宙論といえば、現在、シュメール言語学者で、「宇宙考古学」の権威であるゼカリア・シッチン博士も、ユダヤ人(イスラエルで育つ)であるが(現在はニューヨークに住み、執筆活動をしている)、

彼は「異星人が遺伝子操作により地球人を創った」と主張していることで有名である。

 


(左)ゼカリア・シッチン博士
(右)彼の著書『神々との遭遇』(徳間書店)

彼はイスラエルで育ったユダヤ人言語学者、考古学者で
長年にわたりイスラエルを代表するジャーナリスト兼編集者
として活躍。「シュメール語」を解読できる世界に数少ない学者
の一人で、メソポタミアの粘土板に刻まれた古文書をもとに地球
と人類の有史以前からの出来事を扱った著書『地球年代記』は
11ヶ国に翻訳出版されて、世界的ベストセラーになった。

※ 彼によれば『旧約聖書』の起源は「シュメール神話」
にあり、世界各地に残る古代文明の神話の中の“神”
の正体は「異星人」であるという(ちなみに
「アヌンナキ」は、古代シュメール語で
「天より地に降りて来た人々」
 という意味だという)。

 

●現在、アメリカ屈指の精神科医であるブライアン・ワイス博士は、患者を治療する中で“スピリチュアルな世界(=輪廻転生)”に気付き、「前世療法」という治療法を打ち立てたことで知られているが、彼もユダヤ人の血を引いている。

「前世療法」とは、深い精神的な傷やトラウマを負った患者を催眠状態に導き、傷やトラウマの原因となっている前世での出来事を思い出させることによって、病気の症状や障害を治療するという方法である。

※ まだ「前世療法」は医学の世界では公認されていないが、ワイス博士の著書やワークショップは世界中で多くの人に受け入れられつつあるという。

 


(左)ブライアン・ワイス博士
(右)彼の著書『前世療法』(PHP研究所)

 

●この他にも、異色のユダヤ人学者は世界に多く存在しているが、
とりあえず今回はこれぐらいにしておきたい。

 

 


 

■おまけ情報(追加情報)


●日本にはデーブ・スペクターという不思議な(というかヘンな)ユダヤ人がいるが、芸能関係者の話によると、彼は本当は黒髪・黒目なのに、わざわざ金髪に染めて時々ブルー(グレー)のカラーコンタクトをしているそうだ(笑)

※ ちなみに彼は日本人女性と結婚している。

 


(左)デーブ・スペクター (右)日清食品のCMで、
「UFO仮面ヤキソバン」の強敵「ケトラー」を演じる勇姿!

http://www.youtube.com/watch?v=KEUenHZYGeY

 

ユリ・ゲラーに関して追加情報である。

現在彼はイギリスに住んでいるが、自宅は広い敷地を持つ大豪邸で、
庭にはピラミッド型をしたガラス張りの休憩室(集会場)やヘリポートがあり、
さらに驚くことに「日本庭園」もあり、立派な「赤い鳥居」まで建っていることが判明。

 

 

※ ユリ・ゲラーによると、「日本が大好きだから作った」とのこと。

もしかしたら彼の「親日感情」は本物かもしれない…。
(上のほうで疑ってすまなかった…(^^;)


↑ユリ・ゲラーの自宅(大豪邸)にある美しい「日本庭園」!
 庭園の入口には立派な「赤い鳥居」まで建っている(笑)↓

 

 


 

■追加情報:『ポスト・ヒューマン誕生』


●さらに追加情報である。

ニューヨーク生まれのユダヤ人レイ・カーツワイル博士は、次のような大胆な「未来予測」を口にしている。

「進化は加速している──。生物の限界を超え、2045年、人類はついに特異点(シンギュラリティ)に到達する」

「21世紀の到来は、われわれ人類を有史以来もっとも過激でスリリングな時代への淵へと立たせることになる。つまり、『人間であること』の意味そのものが、拡張され、また脅威にさらされる時代になるのだ。われわれ人類は、遺伝というその生物としての枷(かせ)を取り払い、知性、物質的進歩、そしてわれわれの寿命において、信じられないほどの高みにまで到達するだろう。──特異点は近い!」

 


(左)NY生まれのユダヤ人レイ・カーツワイル博士
(右)彼の著書『ポスト・ヒューマン誕生』(NHK出版)

 

●このレイ・カーツワイル博士はいったい何者なのか?

最近出版された彼の著書『ポスト・ヒューマン誕生』(NHK出版)には、彼のプロフィールが詳しく書いてある。簡単に抜粋しておきたい↓

「1947年ニューヨーク生まれ(両親はホロコーストから逃れてきたユダヤ人)。

世界屈指の発明家、思想家、未来学者であり、この20年間の様々な出来事を予言してきた。『眠らない天才』『究極の思考マシン』と呼ばれ、また Inc.magazineはカーツワイルを世界トップの起業家のひとりに選び、『トマス・エジソンの正統な相続人』と呼んだ。また、PBS(公共放送サービス)は彼を『過去2世紀においてアメリカに革命を起こした16人の発明家』の1人としている。

アメリカの『発明家の殿堂』に名を連ね、『ナショナル・メダル・オブ・テクノロジー』『レメルソン ─ MIT賞』など優れた発明に贈られる世界最高峰の賞を数々受賞12の名誉博士号を持ち、3人のアメリカ大統領から賞を贈られている。

著書に『スピリチュアル・マシーン ─ コンピュータに魂が宿るとき』(翔泳社)などがある。」


●本書の帯には、かの有名なビル・ゲイツの言葉が紹介されている。

参考までに抜粋しておきたい↓

「レイ・カーツワイルは私の知る限り、人工知能の未来を予言しうる最高の人物だ。

ITが急速に進化を遂げ、人類がついに生物としての限界を超える未来を、本書は魅力的に描いている。そのとき、われわれの人生は想像もつかない大変革を経験するだろう!」

 


「マイクロソフト社」の創業者ビル・ゲイツ

 

●この本は、全部で600ページ近くもあり、特殊な専門用語も多いので読破するのに苦労したが、実にエキサイティングな内容であった。

今後も、レイ・カーツワイル博士の活動に注目していきたいと思う。


NHK番組「未来への提言」~世界のキーパーソンが語る21世紀~
http://www.nhk-jn.co.jp/002bangumi/mirai/index.htm

 

 


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