No.a1f1702

作成 1996.12

 

イスラム世界の統一を目指す

イスラム会議機構「OIC」

 

●「イスラム会議機構(OIC)」は、1969年から1972年まで行われたイスラム首脳会議によって調印された「イスラム会議憲章」に基づいて設立された機構である。

イスラム世界の統一。それが「イスラム会議機構(OIC)」の発足した目的である。


●OICの原加盟国はサウジアラビアやモロッコなどの30ヶ国で、

現在は、その後参加した14ヶ国と1組織(PLO)を加えた44ヶ国+1組織で構成されている。本部はサウジアラビアのジェッタ。


●OICの組織は「首脳会議」、「外相会議」、「事務局」、「各委員会」などで構成されており、その下に「イスラム連帯基金」や「イスラム芸術文化センター」などの12の付属機関や、「イスラム開発銀行」や「国際イスラム通信社」をはじめとする7つの外郭団体がある。

なお、このほかの新たな組織として、「イスラム司法裁判所」の設立も予定されている。


●OICはイスラム世界全体の利益擁護を目指し、イスラム諸国間の団結および相互支援と協力、聖地エルサレムの擁護とパレスチナ運動に対する支援、人種差別や植民地主義に対する闘争、社会経済政治分野での相互協力などを主要テーマとしているが、あまり顕著な成果を上げるには至っていないようだ。

またOICは、運営の面で、サウジアラビアやパキスタンの影響力が非常に強いことが批判されている。

 

 


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