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 作成 1997.7

 

フリーメイソン

 

 

↑ニューヨークにある有名な自由の女神は、
「アメリカ独立100周年」を記念して、フランスが
アメリカに贈ったものであるが、そこに掲げてある銘板には
フリーメイソンのシンボルマークがはっきり刻み込まれている。
(残念ながらこの銘板は、現在は取り外されているとのこと)。

※ 厳密には「フリーメイソン」は各個人の会員のことで、
組織全体は「フリーメイソンリー」と呼ばれている。

※ この下の文章は日本の本部(東京ロッジ)に
直接取り寄せたパンフレットから抜粋した
ものです。参考までにご覧下さい↓

※ ちなみに日本の本部はフリー
メイソンをフリーメイスン
と表記している。

 

 

フリーメイスンはこう生きる

 

 

<序文>

フリー・アンド・アクセプテッド・メイスンの団体は世界で最も古くから存在する友愛団体であります。その規模も友愛団体として世界一であり、その存在は最も広範囲に知れ渡っています。

フリーメイスンリーに関しては豊富な文献があります。しかし、フリーメイスンリーとは何かを知る人はいまだに少数の域を脱しません。ここにフリーメイスンリーに関し、大方の関心のあるところを汲みながら、その機説を試みるゆえんであります。

 

■フリーメイスンリーの歴史

フリーメイスンリーは西暦674年に早くも英国に伝わったと記録されている、建築家達の同業組合に起源を発しています。

それはまた、ヨーロッパ中世紀に主として寺院の建築に携わった人々からなる建築家達の組合に直接由来するものと言えます。この建築家達は、その専門的な知識と特別な技術を認められて、国際的に旅行ができる特権を与えられていました。彼らは国から国へと旅行を重ねては、組合の持つ職業上秘密とされていた知識や専門的技術を各地でいかんなく発揮したのであります。これらの技術者達はまた、相互に仲間であることを確認する方法や作品が誰の手になったものかを表すための方法を種々案出しました。

17世紀から18世紀初頭になりますと、さしも盛大を極めた寺院の建築も下火になってきました。建築家の組合(ギルド)は「ロッジ」と呼ばれていましたが、これらの組合の多くは、やがて、建築技術を職とせず、また彼ら建築家仲間とは直接何のゆかりのない人々であっても、しっかりした立派な人物であれば、これを会員として受け入れるようになってきました。そしてこのような人々を「受け入れられたメイスン」(アクセプテッド・メイスン)または「象徴的メイスン」(スペキュラティヴ・メイスン)と呼んだのであります。

このようにして、ロッジは次第にこれら「受け入れられたメイスン」、「象徴的メイスン」がその構成員のほとんど全部を占めるようになってきたのです。今日のフリーメイスンリーは、この段階に達したメイスンの団体から始まったと言えるのであります。

 

■グランド・ロッジ

西暦1717年のこと、英国にあった4つのフリーメイスンのロッジが

世界最初のフリーメイスンのグランド・ロッジを設立しました。

このグランド・ロッジはやがて「象徴的ロッジ」(シンボリック・ロッジ)と呼ばれる近代的ロッジや地区グランド・ロッジ(プロヴィンシャル・グランド・ロッジ)の設立を認めていきましたが、このようにして生まれた象徴的ロッジや地区グランド・ロッジは米国、フランス、ドイツ、イタリー、スウェーデン、デンマーク、オランダ、その他多数の国々に及ぶようになりました。

今日では世界中の自由諸国にわたって150以上のグランド・ロッジがあり、

600万人以上のメイスン会員を擁しています。

グランド・ロッジというのは、管轄区(ジュリスディクション)と呼ばれる一定の勢力範囲をもち、その区域内でメイスンに関する管理権を有する機構のことであります。日本グランド・ロッジは、日本国内において、メイスンに関する最高の権限を保有しているのであります。

 

■ロッジ

グランド・ロッジの構成単位をなすものは「ロッジ」(メソニック・ロッジ)であります。

このロッジは時に「象徴的ロッジ」、「ブルー・ロッジ」あるいは「同業者仲間のロッジ」(クラフト・ロッジ)とも呼ばれています。入会志望者からの入会申請を受付け、これにメイスンの基本的な階級であるエンタード・アプレンティス、フェロークラフト及びマスター・メイスンの諸階級を授与するのはこの「ロッジ」なのであります。

現在、日本グランド・ロッジの管轄下にあるこのようなロッジは20を数えます。

日本グランド・ロッジ設立の当時、日本国内には他のグランド・ロッジの許可によって設立されたロッジが幾つかありましたが、それらのロッジはその後も引き続きロッジとしてその運営を継続することが認められました。従って、現在日本国内には日本グランド・ロッジに所属する20のロッジの他に、2つのロッジがフィリピン・グランド・ロッジの傘下に活動しており、スコットランド・グランド・ロッジのもとに2つ、イングランド・グランド・ロッジのもとに1つ、さらにマサチューセッツ・グランド・ロッジのもとに1つのロッジがそれぞれ活動しているのであります。

 

■フリーメイスンリーと宗教

メイスンリーは宗教ではありません。また宗教の代わりの役割を果たすものでもないのです。

一部の人々や教会の中には、フリーメイスンリーが宗教であって、彼らの信奉する教えと相入れないものがあるのではないかと誤信して、フリーメイスンリーに反対する向きもあります。しかしながら、メイスンリーは宗教的教義や僧職組織は持っておらず、また独自の救いの道を説くこともしておりません。

またメイスンリーはキリスト教会、ユダヤ教団、その他新旧のいかなる宗教団体から派生したものでもありません。そのどれかを信奉したり、そのために補助的な役割を演じたりするものでもないのです。

メイスンリーでは何らかの宗教的信仰を持つことが要求されてはおりますが、個々のメイスンは自らの宗教的信条に従い、自らの欲する方法で、自ら信仰する神を崇めることができます。即ち、会員がキリスト教徒たると、仏教たると、またはユダヤ教徒、ヒンズー教徒、イスラム教、プロテスタントあるいはローマ・カソリック教徒たるとを一切問わないのであります。

 

■メイスンリーは秘密結社か

多くの人々がそう思い込んでいるのですが、フリーメイスンリーは決して秘密結社ではありません。

何故なら、フリーメイスンリーは自己の存在とその会員名を隠していないからです。また、フリーメイスンリーの目的、目標及び原理もいまだかつて秘密にしようと試みられたことはありません。この団体は「兄弟愛」、「困窮者の救済」及び「真実」という幅広い基盤の上に構築され、存在している団体なのです。

フリーメイスンリーの憲章は一般に公表されており、その規約も閲覧自由であります。日本グランド・ロッジの憲章と規約は日本政府に提出され、一般の閲覧も可能であります。フリーメイスンリーに関する書物も多数刊行されており、それらは図書館で読むことができます。

確かにフリーメイスンリーには、会員相互間の特別な認識方法や、独特の儀式など一般の人々には知られていない事柄も存在しています。

この点に関して申せば、あらゆる人間の集団または組織には公にすべきでない事柄が必ずあるもので、例えば、どの家庭にも近所の人達にはかかわり合いのない、またはあってはならない話題というものがあります。フリーメイスンリーの団体は多くの点で、あたかも固く結び合わされたような家族のようなものであります。

 

■メイスンは政治活動に積極的か

メイスンはロッジ内においては決して宗教問題や政治問題を論じません。

またいかなるロッジも、特定の政治的信条を持つ入会志望者を特に優先的に受け入れるようなことはしないのであります。

しかし、個人としてのメイスンは積極的に市民活動に参加するように促されております。

 

■フリーメイスンリーとは何か

フリーメイスンリーは保険や共済を目的とした団体ではありません。

そもそもそれは何らかの利益のために作られたものではないのです。確かにフリーメイスンリーは困難に直面している会員にはいろいろな方法で援助を与えており、また会員達に人類への奉仕の大切な事を教えてはおりますが、フリーメイスンリーは決して慈善団体でもないのであります。

メイスンリーは宗教心の尊重を教えます。それはまた、「自ら遇せられんことを欲するが如くに他にも遇せよ」という彼の黄金律を教えます。フリーメイスンリーは全人類間の兄弟愛と霊魂不滅の信念とによって、善き人がさらに善くなるようにと念願しているのです。

フリーメイスンリーは道徳の諸原則を教えるに当たって、それらの象徴として、建築家が用いた各種の工具を使用します。それは全会員が彼らの日常生活にも応用しなければならない基本美徳、即ち「兄弟愛」、「救済」及び「真実」の3つの徳目をできるだけ強く彼らの心に焼き付かせるためのメイスンリーが用いる手段なのであります。

 

■高い理想

フリーメイスンリーはそもそもその発生の当初から、文明というものの持つ真性で最高の理想実現のために戦い続けてきました。メイスンリーの繁栄するところ常に、この理想の完全な実現までいま一歩という域に至り、人類の精神生活は最高の水準に達しました。

一方、メイスンリーが追放の非運に見舞われた所では、必ず人々の精神的生活水準は急速に低下し、文明は退廃して、人々は自由を失ったのであります。

 

■メイスンとなる資格は?


次の条件を備えた成年男子であれば誰でもメイスンになることができます。

すなわち、世間での評判がよく、高い道徳的品性の持ち主であり、健全な心に恵まれ、どの宗教でもよいが一つの信仰を持ち、通常の感覚機能を具備し、特に聴覚、視覚及び触覚に甚だしい欠陥がなく、そして読み書きのできる人、という条件であります。

 

■メイスンとなる方法は?

メイスンリーでは会員の勧誘は一切行いません。

誰も入会を求められることはないのです。従って、この団体への入会志望は全く本人からの自由意志のみによるのであって、本人の側から入会の希望を表明しなければならないのです。

メイスンになりたいと思う人は、まずメイスンであると信ぜられる友人に頼んで、入会申請書の用紙を取ってもらいます。その友人にロッジの会員になりたい旨を告げ、その助言を求めます。そのメイスンである友人は彼が正しい手続きをふむように導いてくれるでしょう。

 

■フリーメイスンリーの教理

フリーメイスンリーの教理は倫理的な諸原則であって、善良な人々なら誰にでも受け入れられる性質のものであります。

フリーメイスンリーは全人類に対する寛容を教えます。フリーメイスンリーは兄弟愛の絆で結ばれた人々の団体であることを誇らかに宣言します。フリーメイスンリーは事業を営んだり、政治活動を行ったりすることによって、その会員に便益を与えようとはいたしません。フリーメイスンリーは人種、信条、国籍による差別を排し、人類の普遍性を教えます。

フリーメイスンリーは一党一派に偏するような事柄を議するための場ではありません。フリーメイスンリーは広く全世界に知れ渡った団体で、その存在を許されない共産圏諸国においてさえよく知られております。

 

■一つの生き方

フリーメイスンリーは、何よりもまず、一つの生き方であります。

家庭内での優しさ、事業において示す誠実さ、社交上の儀礼、仕事の上での公平、不幸な人々への憐れみと心遣い、悪に対しては抵抗し、弱い人々を助け、悔い改めたものを許し、隣人を愛して、宇宙の主宰者たる神を敬う、という生き方なのであります。

 

■メイスンの家族

フリーメイスンリーは家族の絆を尊重するよう会員に教えます。家族の利害を超えたところにフリーメイスンリーがあるのではありません。

メイスンリーの親縁団体にイースタン・スターという団体がありますが、これにはメイスンの家族の女性たちが入会できます。また、デモレー少年団やレインボー・ガールズあるいはジョッブズ・ドーターズなど、男女青少年のための団体もあり、これらもまたメイスンの家族の絆を強める一助となっています。

 

■メイスンの活動

メイスンのロッジは、その会員達にできる範囲内で、何か地域社会に貢献するような有意義な活動を行うよう奨励されています。

日本にある2、3のロッジでは前途有望な学生達に奨学金を支給しています。また、孤児院や身障児施設への援助も行っているロッジも幾つかあり、あるロッジでは盲導犬の訓練の事業を後援しております。またここ数年来、日本にある多数のロッジと他のメイスン関係諸団体とが共同して、ジャパン・タイムス社の主催する肢体不自由児歳末援助基金への大口寄付者となっております。

一方、日本グランド・ロッジもその独自の事業として、眼の不自由な人達に視力回復の援助を与えております。またメイスンの関係諸団体を通じてですが、肢体不自由児や重度の火傷の負傷者達を援助する事業をメイスンが独自で推進している例もあります。以上、メイスンが従事している活動について若干の事例を挙げてみました。

 

日本グランド・ロッジ・メイスン教育委員会編

委員長 MWB フローレン・L・クイック

 

 


映像作品「FREEMASONRY フリーメイスン その真実 -開かれる扉-」



↑この作品は日本フリーメイソン本部のグランドマスター片桐三郎氏の証言を交えて、
その歴史と真実の姿に光をあてた画期的な「フリーメイソン映像作品」である。

 

GRAND LODGE OF JAPAN

フリーメイソン日本グランド・ロッジの公式サイト

 





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