No.A7F_ha_hexagram

 作成 1998.2

 

六芒星(ダビデの星)について

 

 

六芒星(Hexagram)は、正三角形(△)と逆三角形(▽)を組み合わせた図形で、上向きの正三角形(△)は「能動的原理」を表し、下向きの正三角形(▽)は「受動的原理」を表します。

それは、光と闇、陽と陰、プラスとマイナス、上昇と下降、剛と柔、火と水、創造と破壊、拡大と縮小、右回転と左回転、顕在意識と潜在意識、男性性と女性性、……

といった相対するエネルギーの象徴であり、この2つの正三角形(△と▽)が合体した六芒星は、「相対するエネルギーの調和」という意味合いを明確に表現しています。

 

 

六芒星は一般に「ダビデの星」とか「ユダヤの星」とも呼ばれていますが、西洋では古くから「魔除けのシンボル」として使われ、錬金術においては、この図形は「真の知恵」を授けてくれる「賢者の石」を象徴しています。

※ 日本では六芒星のことを「籠目(かごめ)」と呼び、同じく魔除けの効果があるとして籠目模様のお札を玄関先に貼るという風習もありました。

 

↑現在のイスラエルの国旗 
(中央に「六芒星」が描かれている)

この旗は元々は1891年にシオニズム運動の
運動旗としてダビデ・ウルフゾーン(リトアニア
出身のユダヤ人)が考案したものです。

 

ところで、大自然界には六角形(Hexagon)の形状がよく見られます。

雪の結晶は非常に美しい六角形の花模様をしています。ミツバチの巣の穴も六角形です。

その他に、カメの甲羅やクリスタル(水晶)、蝶やトンボなど昆虫類の複眼、細胞やウイルスの世界でも六角形を見ることができます。今を時めくフラーレンやナノチューブなども六角形の世界です。

 


↑下の段の中央はトンボの「複眼」の拡大画像です。 
六角形の「個眼」が隙間なくびっしりと並んでいます。

※ 昆虫の眼は多数の個眼が寄り集まった複眼で、個眼の 
それぞれがレンズと光を感じる視細胞を持ちます。通常、
昆虫の複眼は数百~数千個の個眼からなりますが、
トンボにおいては1万~2万個にも及びます。

 

※ 追記:ツクシ(土筆)の頭の部分や竹炭の孔の断面も六角形が整列した構造になっています。

また広大な宇宙に目を向けると、1988年にNASAの惑星探査機「ボイジャー」によって土星(太陽系第六惑星)のてっぺんには奇妙な六角形の渦があることが発見されています。

 


(左)ツクシの頭の部分 (右)太陽系第六惑星の土星のてっぺん(北極)
にある奇妙で巨大な六角形の渦(直径は地球の2倍もある)

 

六角形は大自然界の秩序に適合した形(力学的構造)で、最も安定した力(パワー)を発揮するともいわれています。

六角形(六角柱)を並べた構造はとても強く、「ハニカム構造」と呼ばれて新幹線や飛行機などの構造体にも使われています。

ハニカム(Honeycomb)とは英語でミツバチ(Honey)の巣(Comb)という意味です。

 

↑ハニカム構造

 

ところで、キリスト教世界において「666」という数字は悪魔的な意味合いのある不吉な数字とされていますが、形而上学・神秘学の世界において「6」という数字は「調和と安定」を表す数とされています。

※ 余談ですが、現在日本で発行されている6種類の硬貨、1円、5円、10円、50円、100円、そして500円。全部足すと666円になります。これは単なる偶然なのか意図的なのかは定かではありませんが、偶然にしては出来すぎているような気がします。

ちなみに、当館の初代管理人は6月16日生まれで「6」という数字に縁があります(笑)

 

※ 参考までに六角形や「6」という数字の
 神秘性についてはこの本が詳しいです↓



『宇宙・遺伝子・新素材をつくる
六角形の超パワー』南條優著(徳間書店)

 

 


 

── 追加情報 ──


 

↑不思議なことに普段はじけてしまうシャボン玉は、冬の厳しい寒さの中では凍ってしまいます。
シャボン玉が凍り始める時「六角形の星」がたくさん浮遊し、とてもロマンチックに見えます。
科学の専門家によれば「氷点下の気温のように外がすごく寒いと、シャボン玉は氷の結晶を
形成し、はじけて消えるのではなく、結晶ができてからヒビが入ります」とのこと↓

 
 





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