No.axf1420

作成 2003.5

 

イスラエル建国の悲劇について

 

◆朝まで「覆面会議」シリーズ◆

 

 

…… 燃える中東編 ……

 

なんとなく作ってみたくなったので、
試しに作ってみました。

内容はハードですが、コミカルな要素を入れて
誰もが気楽に読めるような形に構成しました。
登場人物の発言は、一部の人間を除いて
実際の人間(目線入りの顔写真)とは
直接関係はありません。


※ 一部、過激な表現が含まれているため、
不愉快な気分にさせるかもしれませんが、
予めご了承下さいませ…m(_ _)mペコリ

 

 
(左)イスラエル(パレスチナ地方)の地図 (右)イスラエルの国旗

 


 

世界を悩ませる深刻な「シオニズム問題」


Middle East !


◆「シオニズム」とは何か?◆


「シオニズム」(別名 Zion主義)とは、
パレスチナにユダヤ人国家を建設しようという思想で、聖地
エルサレムの「シオン(Zion)の丘」にちなんで名付けられた。

「シオニズム」の活動家たちは、当初、「民なき土地に、土地なき民を」
をスローガンとしていたが、パレスチナを「民なき土地」にするためには、
そこに暮らしている人々を追放し、あるいは殺すことが必要であった。

現在のイスラエル政府の「シオニズム」は、 人種差別的な
イデオロギーと軍事思想に基づいているといえる。

 


 

── 朝まで「覆面会議」スタート ──

 
第1R
中東に作られた巨大な「ゲットー」?
第2R
『聖書』とイスラエル建国について
第3R
「終末思想」と「聖戦」について

↑読みたい「ラウンド」をクリックすればスライド移動します

 


 

■第1ラウンド:中東に作られた巨大な「ゲットー」?

 

   
登場人物/左から、J氏、S氏、H氏、M氏

 

= J氏

「中東を混乱させている元凶はシオニズムの存在だ!
シオニストの横暴は許すまじ!」と主張する者がいるが、

パレスチナ人の悲劇ばかりをとりあげて、
イスラエルを一方的に非難するのは、アンフェアである。
パレスチナ問題はパレスチナ側(アラブ諸国)にも問題がある。

アラファトは明らかにテロリストだし、私腹を肥やしているではないか!
アラファトのせいで、どれだけ多くのユダヤ人が犠牲になったことか!

イスラエルはホロコーストの悲劇から生まれた「希望の国」である。
イスラエルを批判する者は、ユダヤ人を差別している。
イスラエルを批判する者は、反ユダヤ主義者だ!

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= S氏

えー、「反シオニズム」と「反ユダヤ主義」を
混合しちゃマズいでしょ。

「反シオニズム」と「反ユダヤ主義」を混合するのは、
「反アパルトヘイト」「反白人主義」を混合するのによく似ている。

「ユダヤ」は民族と宗教の名称であるが、
「シオニスト」とは、イスラエル国家の反アラブ拡張主義・
強硬路線を支持する「政治的立場」を意味する。
ユダヤ人でなくともシオニストとなる場合もある。

それに、シオニズムを批判しているユダヤ人も多く存在するし…

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= H氏

私はナチスは嫌いですが、シオニストも嫌いです。
ナチスとシオニストは似ていると思います。

イデオロギーの面で、ともに民族至上主義、
人種差別主義、暴力主義です。

ナチスに迫害されていたユダヤ人には同情できますが、
現在、パレスチナ人を迫害しているユダヤ人には同情できません。

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= M氏

同感です。

シオニストは基本的に「人種差別主義者」です。
「自分たちは神に選ばれた民族だ」という
狂信的な「選民思想」に染まっています。

パレスチナの悲惨な現状をもっと世界の人々は理解して欲しいです。

こんな悲惨な状態が、大戦後50年以上も続いているのです。

これを“狂気の沙汰”と呼ばずに何と呼べばよいのでしょうか?

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= M氏

あと、シオニストは
ホロコーストの悲劇を世界中で宣伝しすぎです。

パレスチナ人に対する迫害を「正当化」するために
ホロコーストの悲劇を利用することは許せません。

ホロコーストの悲劇は、
パレスチナ問題の「免罪符」にならないことは明らかです。

ナチスは罪ですが、現在、イスラエルがやっていることも罪です。

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= J氏

ふんっ

ゴチャゴチャ うるさいな!

パレスチナは「神」がユダヤ人に与えてくれた土地だ!

『聖書』にちゃんと 書・い・て・あ・る!

文句があるヤツは「神」に言ってくれ!!

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= J氏

あと、ホロコーストの悲劇の宣伝に力を入れて何が悪い?

イスラエルへの反発が世界中に広がったら、
ユダヤ人が再び国を失い、散らされる可能性がある。
そういう「恐怖心」が「シオニスト」の中に強く存在しているのだ。
アウシュヴィッツに代表されるユダヤ人の迫害は、二度と起こってはならない。

そのためには、ユダヤ国家イスラエルは強大であり続けなければならないし、
ホロコーストの記憶が風化しないように、世界中に「ホロコースト博物館」を建てて、
ユダヤ人の悲劇の歴史を、一人でも多くの人間に伝えていく努力が必要なのだ。

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= H氏

うーん…

イスラエルが自分の国を守るために必死なのは分かります。
生き残るために、ホロコーストの宣伝に執着するのも分かります。

しかし、イスラエルが強硬な姿勢を改めない限り、イスラエルは
世界からどんどん孤立化し、本当の反ユダヤ主義
世界中に広がってしまう可能性が高いです。
これこそがもっと危険なことだと思います。

イスラエルは、パレスチナ側と和平を結んで、
アラブ世界と共存共栄していくしか道は残されていないと思います。
イスラエルとアラブは、お互いに「譲歩」しあうべきだと思います。

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= J氏

ふんっ

くだらない平和主義だな。

机上の空論なら誰でも言える。

もっと「現実」を直視したまえ!

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= H氏

「現実」?

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= J氏

そうだ、「現実」だ。

現在のような複雑な中東情勢の中で、
イスラエルとアラブ&イスラム世界が共存共栄
していくのは非常に難しいと言わざるをえない。

なぜならば、中東には、まともな自由・民主主義国は、
イスラエルを除いて、1ヶ国もないからだ。

だから、イスラエルが「安全」の面で譲歩することはない。
中東の平和のために、アラブ側がもっともっと
積極的にイスラエルに譲歩すべきなのだ。

中東全体が民主化されるべきなのだ!

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= H氏

うーん…

でも、このままずっと
争いを続けるのはよくないと思います…

一刻も早く中東が平和になって欲しいです……

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= S氏

まあ、イスラエルという国は、
ある意味、「悲劇の国家」と言えなくもないな…

なにしろ、わざわざ中東に混乱を作り出すために作られたような人工国家だ。
イスラエルの国民も、パレスチナ人も、テロと戦争の恐怖におびえながら
毎日、生活している。イスラエルに失望して、アメリカなどへ
去っていくユダヤ人が少なくないのも理解できる。

まあ、ここだけの話だが、イスラエルという国は、中東にユダヤ人を
囲っておくための巨大な「ゲットー」みたいな存在に感じる……

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= H氏

え? 「ゲットー」ですって!?

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= S氏

そう、「ゲットー」だよ。

「ゲットー(ユダヤ人集団隔離居住地区)」
16世紀にベネチアに初めて設置されたもので、
ローマ教皇パウルス4世がユダヤ人にゲットーへの居住を強制すると、
またたくまに世界各地へ広まり、その後、約300年間も存続したという歴史がある。

今のイスラエルという国は、欧米の人間(白人)たちによって
中東に作られた巨大な「ゲットー」に見えてしょうがない……

イスラエルという国は、現在にいたるまで、「普通の国家」としての機能を制限されたまま
欧米の中東戦略に巧みに利用されているように感じる。

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= J氏

ふんっ

馬鹿馬鹿しい。

あんたは、ずいぶん奇妙な思考の持ち主だな!(苦笑)

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= S氏

ええ…

本来なら、ユダヤ人には、第二次世界大戦後、
彼らが完全に安心して暮らせる国(土地)を与えるべきだったのです。

大戦中、日本政府が独自に進めていた「フグ計画」で知られる満州のように、

ユダヤ人たちが、周囲の人たちと仲良く安心して暮らせる場所を与えるべきだったのです。

もしも、今のような深刻な混乱(紛争)状態が、これからも(半永久的に)続くようなら、
現在のイスラエルという国は「悲劇の国家」といわざるをえないと思います。

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= M氏

うーむ…

それを言うなら、中東全体
「悲劇の国家」の集まりだと言えます。

石油文明の誕生以来、欧米の中東戦略(石油利権争い)に翻弄されっぱなしです。

あと、アメリカはイスラエルを特別扱いするのをやめてほしいです。
アメリカが変われば、イスラエルも変わる。

アメリカが中東の平和を「本気」で望むようになれば、
パレスチナはすぐに平和になると思います。

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★第1ラウンド終了

 

 


 


■第2ラウンド:『聖書』とイスラエル建国について

 

    
登場人物/左から、H氏、C氏、D氏、M氏、J氏

 

= H氏

中東の世界は、ドロドロしていて、
理解しにくい世界ですね。

争いの絶えない、血生臭い世界です。

なんか中東全体が呪われているような気がします……

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= C氏

そうですね。

「呪い」といえば、

『聖書』には、ノアがカナン族にかけた、「カナンの呪い」
という話がありますが、これは「創世記」、いや聖書全体を
通じて、最も深い謎に包まれている「呪い」です。

このカナンの土地が今のパレスチナですが、
この地とカナンの末裔は、人類全体に対する最大の
「呪い」となり、今に及んでいるという見方があります。

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= H氏

へぇ~

知りませんでした

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= D氏

おいおい

「呪い」なんて存在するわけないよ!

神なんか存在しないし、『聖書』なんか読む価値なし!

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= C氏

いや、『聖書』に書かれてあることは正しいのです!

神は存在します!

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= D氏

いや、存在するわけない!

『聖書』なんか妄想と歪曲(捏造)だらけのトンデモ本だよ(笑)

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= C氏

ちょっとあなた、

『聖書』を冒涜(ぼうとく)することは許されませんよ。

『聖書』は「神の計画」が書いてある神聖な書物なのです!

イスラエル建国は、明らかに『聖書』の預言の成就ですし、

「キリスト再臨」は近いのです!

アーメン

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= D氏

イスラエル建国が預言の成就!?

「キリスト再臨」が近い!?

ふ~ん、くだらない妄想だね。

そんな考えに縛られているから、争いが絶えないんだよ。

「神の計画」なんか存在するはずない!!!

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= C氏

そんなことありません!(怒)

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= H氏

まあまあ、お二人さん
落ち着いて、落ち着いて……

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= M氏

ところで、現在、世界中に散らばっている
“ユダヤ人”と呼ばれている人間の90%以上がアシュケナジムですが、
彼らの大部分は、『旧約聖書』に登場する本来のユダヤ人とは
全く関係のない異民族(ニセユダヤ人)といえます。

イスラエルの建国には
致命的な問題がありますね。

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= J氏

あのねー

誤解している人が多いが、
そもそもユダヤ人という人種は存在しない。
なぜならば、「ユダヤ人=ユダヤ教徒」だからだ。
ユダヤ教を信仰していれば、誰でも“ユダヤ人”である。
イスラエル国内には黒人系(エチオピア系)のユダヤ人すら存在している。
だから、ユダヤ人の「血統」を問題にするのは全くのナンセンスだ!

「血統」にこだわるのはナチスに通じる差別思想だ!!

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= M氏

ふーん、なるほど…

しかし、「ユダヤ人=ユダヤ教徒」ならば、なおさら、
パレスチナを「先祖の土地」と主張して、そこの先住民を
追い払って国を作った連中こそ、ナチなみのトンチンカンな連中ですな。

単なるユダヤ教徒が、『旧約聖書』のユダヤ人の
「故郷」だからといって、パレスチナの土地を奪う権利があったのか?
何十年にもわたって無駄な血を流す必要はあったのか?
非常に疑問です。

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= H氏

中東以外の場所に、ユダヤ人が
安心して住める国を作るべきだったと思います。

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= J氏

おいおい…

中東以外の場所に、ユダヤ国家を作るなんてナンセンスだぞ。
ユダヤ人の信仰の中心地である「聖地エルサレム」が存在する
パレスチナに建国してこそ意味があるのだ!

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= M氏

あの~

「聖地エルサレム」はユダヤ人だけの聖地ではないですよ。
キリスト教とイスラム教の聖地でもあります。

現在、イスラエル政府は国際世論を無視する形で、
「聖地エルサレム」を不法占拠し続け、しかも“首都”と
定めてしまっており(世界は認めていない)、さらに困ったことに
パレスチナ人たちも、「ここは将来、パレスチナ国家が樹立されたときに
“首都”となる」と主張しているため、3つの宗教の聖地である
エルサレムは血生臭い「パレスチナ紛争」の渦中にあります。

私は、「聖地エルサレム」は、
世界が仲良く平等に国際管理すべきだと思います。

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= J氏

ふんっ

馬鹿馬鹿しいね!

「聖地エルサレム」は、イスラエル国家のものだ。
「聖書の民」であるユダヤ人が管理して当然だ!

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= H氏

うーん…

「聖地エルサレム」の帰属問題は、
非常に難しい問題ですね……

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= M氏

本来なら、ユダヤ国家の建設地は
パレスチナ以外でもよかったのです。
ユダヤ教を信仰する者同士が、周囲と争いを
起こすことなく、仲良く集まれる場所でよかったのです。

事実、初期のシオニズム運動は
「民なき土地に、土地なき民を」をスローガンにしていました。

“近代シオニズムの父”であるテオドール・ヘルツルは、
パレスチナにユダヤ国家を建設することに難色を示し、
その代わりにアフリカのウガンダ、あるいはマダガスカル島
ユダヤ国家をつくろうと提案していました。

多くの先住民が住むパレスチナにユダヤ国家を作ったら、
大きな問題が起きることぐらい誰でも予測のつくことでした…

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↑謎の観客たち (アメリカのキリスト教シオニスト)

おおー、イスラエルよ!

『聖書』で預言されし偉大なる国よ!

神の祝福が永遠に続きますように!

「キリスト再臨」が早く実現しますように!

我がアメリカは、喜んでイスラエルを支援し続けまーす!

アーメン

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= D氏

おいおい

なんだよ、いきなり…

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= C氏

みなさん、よ~く聞いて下さい!

イスラエル建国は、明らかに『聖書』の預言の成就です!

神は存在するのです!

神に選ばれし「聖書の民」とイスラエルを賛美しましょう!

ハレルヤ!

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= D氏

また、おまえか……

だめだ、こりゃ(苦笑)

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★第2ラウンド終了

 

 


 


■第3ラウンド:「終末思想」と「聖戦」について

 

   
登場人物/左から、H氏、S氏、D氏、M氏

 

= H氏

『旧約聖書』はキリスト教、イスラム教、ユダヤ教の
正典ですが、全世界で10億人以上の人間がイスラム教徒で、
ローマ教会の背後には9億人以上の人間がいて、その他の
キリスト教会においても何億人もの人々がいます。

よって、人類の過半数が『旧約聖書』を
聖なる書物として信仰していることになります。

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= H氏

宗教の問題は難しいです。
神は本当に存在するのか?
ハルマゲドンの預言は当たってしまうのか?

『聖書』の言葉は、全世界の人々に大きな
影響を与えていますが、一体いつになったら
人類は『聖書』の呪縛から解放されるのでしょうか?

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= S氏

うーん……

その『聖書』の呪縛という表現は
あまり好きになれないけど、

神は存在するんじゃないの?

ハルマゲドンが起きるかどうかは分からないけど、
最近、この予言が気になってしょうがない(苦笑)

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= H氏

へぇ~

興味深い話ですね……

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= D氏

ふんっ

くだらない話だな!

オレは予言なんか絶対に信じないぞ!

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= S氏

あのね、

私も基本的に予言なんか信じてませんよ。

私はね、予言が「当たるか当たらないか」ということよりも、
予言をわざと実現させる(当てる)ために、国際的な
カルト・ネットワーク 自作自演のハルマゲドン
起こすのではないかと心配しているのだよ。

様々な、いかがわしい組織(集団)が
世界中に存在しているからね。
例えば、○○○○とか○○○○○とか。

彼らが何をたくらんでいるのか、何を「最終目標」にしているのか、
できるだけじっくり観察(調査)したほうがいいと思うのだよ。

もちろん、ハルマゲドンなんか起きて欲しくない。
中東地域がこれ以上 武力衝突しないで
「平和」
になってほしいと強く願っている。

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= D氏

ふ~ん…

自作自演のハルマゲドンか…

それは怖いな…

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= D氏

ところで、カルトといえば、

三大一神教(キリスト教・イスラム教・ユダヤ教)は全部カルトだな!

特にイスラム教は、猛烈に狂ってる~!!

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= M氏

ちょっと待った!

それは言いすぎだと思います!

コーランの素晴らしさは、あなたのような
「無神論者」には到底、理解不能でしょうね。

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= D氏

ああ、理解不能だ…

「無神論」のオレには、宗教が原因で
戦争が起きるなんて、まったく理解不能だよ!!

いくらキミが、「神」を信じる「有神論者」だとしても、
「やられたらやり返せ」という考えに支配されている限り、
悲劇の連鎖を断ち切ることはできないだろうな!!

憎しみ憎しみしか呼び起こさないのだ!!

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= M氏

ほぉ~

では、あなたはどうしろと?

攻撃されたら、そのままやられっぱなしで、
いいとでもいうのですか?

泣き寝入りしろとでもいうのですか?

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= D氏

あのさ~

本来、宗教というものは、人々を「幸せ」
にするために発生したものではないのか?

しかしそれが、人々をおうおうにして
「不幸」にさせてしまうのは、なぜなのか?

宗教が原因でイガミ合いを続けている人たちは、
なぜ、お互いに「寛容さ」を学ぼうとしないのだ?

「寛容さ」を学ぶことこそが、宗教の
一番大切な(根本的かつ本質的な)教えではないのか?

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= D氏

あと、最近のニュースなどで、
「ジハード(聖戦)」という言葉をよく耳にするが、
結局これは、自分たちのエゴによる野蛮なテロリズム(戦争)を、
神の名を利用して自己正当化しているだけじゃないか!

イスラム教といえば、真っ先に、
「左手にコーラン、右手に剣」という言葉が
思い浮かぶが、イスラム教徒たちは、古くから、
神の名を利用して、暴力や報復、“正義の戦い”を
肯定してばかりだな!

オレには、イスラム教が、
不寛容
好戦的な宗教にみえてしょうがないよ!

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= M氏

そんなことありません!

「左手にコーラン、右手に剣」と言う言葉は、
アラブを恐れたヨーロッパ人が作った言葉です!

あなたはイスラム世界の歴史(悲劇)について
あまりにも無知すぎますよ!

あなたは、安全で平和な国に住んでいるから、
頭の中が平和ボケしているようですね!!

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= H氏

まあまあ、お二人さん
落ち着いて、落ち着いて……

やはり、「宗教の問題」は難しいですね…

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★第3ラウンド終了

 

 


 

 

  



↑キリスト教、ユダヤ教、イスラム教はともに
「セム系一神教」を母体に持つ兄弟宗教である

 

 


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