イスラエル建国の闇

 


── 世界を悩ませる深刻な「シオニズム問題」を考察する ──



(左)イスラエル(パレスチナ地方)の地図 (右)イスラエルの国旗
 ※ ユダヤ人の国イスラエルは、戦後1948年5月に中東に誕生した



(左)聖地エルサレム=シオン(Zion)の丘 (右)エルサレム旧市街

 


 

……「シオニズム」とは何か?……


「シオニズム」(別名 Zion主義)とは、
パレスチナにユダヤ人国家を建設しようという思想で、聖地
エルサレムの「シオン(Zion)の丘」にちなんで名付けられた。

「シオニズム」の活動家たちは、当初、「民なき土地に、土地なき民を」
をスローガンとしていたが、パレスチナを「民なき土地」にするためには、
そこに暮らしている人々を追放し、あるいは殺すことが必要であった。

現在のイスラエル政府の「シオニズム」は、人種差別的な
イデオロギーと軍事思想に基づいているといえる。



↑イスラエル国内を巡回するイスラエル兵


パレスチナ人は半世紀以上たった今も、450万人もの
人々がその土地を追われたまま、ヨルダンを始め、レバノン、
エジプト、シリア、湾岸諸国などで難民生活を強いられている。

100万人近いパレスチナ人が、イスラエル領内で人種差別的な
厳重な監視下の生活を強いられている。ヨルダン川西岸、ガザ
地区ではそれぞれ170万人、100万人のパレスチナ人が
イスラエル占領軍の極限的な抑圧のもとに置かれている。


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↑1987年12月に起きたイスラエルへの抵抗運動「インティファーダ(民衆蜂起)」

インティファーダの中心となったのは10代20代のパレスチナの若者たち。そして子供たちである。
ほとんどがイスラエルの占領の中で生まれ、育った世代である。闘争手段は石一つ。戦術を石に限定
しているところが、この抵抗運動を広げた。これはやがて「石の革命」と呼ばれるようになる。
(イスラエル兵は「催涙ガス」だけでなく「実弾」も発射した。多くはゴム弾だったが、
 そのゴムの中心部は鋼鉄の塊だったりした。そのため、犠牲者が続発した)。

犠牲者をいくら出しても闘いが終わらなかったのがインティファーダの特徴であった。
当時の国防相ラビン(のちの首相)のインティファーダ対策は熾烈を極めた。
「石を投げる者の手足を折れ!」と命令したことは、広く知られている。

※ 1990年11月時点の犠牲者は、死者900人、銃撃による重傷4万
9000人、打撲傷2万4000人、手足の骨折1万6000人、流産3500人、
催涙ガスの負傷者3300人で、投獄されたパレスチナ人は総数2万5000人であった。


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ところで、注意してほしいが「反シオニズム=反ユダヤ主義」ではない。


※「ユダヤ」は民族と宗教の名称である。
これに対して「シオニスト」とは、イスラエル国家の
反アラブ拡張主義・強硬路線を支持する「政治的立場」
意味する。ユダヤ人でなくともシオニストとなる場合もある。

また、本質的にシオニズムとユダヤ思想は別物である。
シオニズムを批判しているユダヤ人も多く存在する。

詳しくは下のファイルをご覧下さい↓

 
シオニズムを批判するユダヤ人たち
~本質的にシオニズムとユダヤ思想は別物である~
■読む■
 
シオニズムの変遷
~イスラエル建国の舞台裏~
■読む■



「イスラエル共和国」の独立宣言(1948年)

 
関連年表
古代イスラエル史
 (イスラエル12支族の興亡史) 
ユダヤ人の迫害史
(~19世紀末)
イスラエル共和国の発展史
(20世紀後半)
イスラエル共和国の発展史
(20世紀後半)
 
揺れるイスラエル
パレスチナは本当に
ユダヤ人のみの故郷なのか?
ユダヤ人テロ組織がパレスチナ人を
虐殺した「デイル・ヤシーン事件」
イスラエル共和国建国によって
破壊されたパレスチナの村々
揺れる「ユダヤ人」の定義と
「同化ユダヤ人」の増加問題について
イスラエル社会の最下層を構成する
エチオピア系ユダヤ人
アメリカとイスラエルの2つの
 ユダヤ人社会に横たわるギャップ 



中東全体の地図

パレスチナで多くの子どもたちが犠牲になっている

(もちろんイスラエル側にも報復攻撃などで多くの犠牲者が出ている。
 これはイスラエルとパレスチナ双方にとっての悲劇である…)




↑イスラエルとの対決姿勢を強めるイスラム原理主義組織のメンバーたち



↑ヘブロンで、パレスチナ人老女に暴力をふるう 
ユダヤ少年とユダヤ人女性。悲しいことに、
こういう暴力はしょっちゅう起きている。

 
ユダヤ過激派たち
~カハネ主義と極右シオニストの実態~
■読む■
 
キリスト教シオニスト
~シオニズムとキリスト教原理主義の関係~
■読む■
 
ナチスとシオニストの協力関係
~知られざるシオニズム運動の闇の歴史~
■読む■
 
大イスラエル主義と
新エルサレム計画の実態
■読む■



↑「大イスラエル」の完成予想図 

シオニスト強硬派は、ナイル川からユーフラテス川
までの領域を「神に約束された自分たちの土地だ」と主張し
続けている(これは「大イスラエル主義」と呼ばれている)。
いずれ、イラクやシリア、ヨルダンなどのアラブ諸国は
シオニズム信奉者たち(アメリカ軍含む)によって
 破壊(解体)される可能性が高い…。

 


イスラエルが世界平和への脅威 ~EU世論調査~

2003年11月4日『日本経済新聞』


欧州ではイスラエルを「世界平和への脅威」とみる市民が最も多い──。

欧州連合(EU)が3日、こんな世論調査を発表し、波紋が広がっている。

イスラエル政府は猛反発し、調査を実施した欧州委員会を非難する声明を発表した。

調査の対象はEU加盟15ヶ国の市民約7500人。十数ヶ国を挙げ、「世界平和への脅威だと思うか」と尋ねたところ、イスラエルは「思う」が59%と最も多く、北朝鮮やイラン(ともに53%)を上回った。米国も同率2位の53%で、イラク(52%)より上だった。

このほかはアフガニスタンが50%、シリアが37%、中国が30%、ロシアが21%など。イスラエルの紛争相手であるパレスチナ自治政府は質問対象にしていない。

在ブリュッセルのイスラエル代表部は、声明で強い遺憾の意を示すとともに、「偏った質問は偏った回答をもたらす」と欧州委を批判した。

欧州委の報道官は記者会見で、パレスチナを質問対象にしなかったのは「国家でないためだ」と弁明。対象国の選定は「技術的なもの」と強調し、火消しに懸命だった。

(ブリュッセル=刀祢館久雄)

http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20031104AT2M0400H.html

 

 


パレスチナの少年と少女(1997年)

「パレスチナ紛争」の歴史に興味のある方は、
当館1階の「第1国際問題研究室」もご覧下さい。

↑現在、更新を休止しているので内容(情報)が
 古くなっています。予めご了承下さい。


── 関連書籍など ──

 


パレスチナ紛争史
横田勇人著


中東 虚構の和平
ノーム・チョムスキー著
 




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